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ケアの概念
■スピリチュアル・ケアの概念【死をも超えた何かを見いだすこと】
生の無意味、無目的、無価値
(スピリチュアル・ペイン)
↓《支援
自己の内面探求と超越、価値観の転換
死をも超えた何かを見いだす
(スピリチュアリティの覚醒)
↓《支援
死をも超えた将来、他者、自律の回復
「死をも超えた何かを見いだすこと」は夢物語でも、机上の空論でもありません
- 患者には、「死をも超えた何かを思い描く力」が確かにあります(スピリチュアルな力の覚醒)
- 普段は眠っているこの「力」があることを患者は、もがきながらサイン(苦しい言葉)として出します
- 患者のサインをメッセージとして見いだしスピリチュアリティーの目覚めと実践の支援を行います
【ある銀行員のお話】
- 銀行に入社したAさんは、同期に負けたくない気持ちで働き続け、ついに支店長にまで昇進しました
- そんなある日、肺癌にかかりました。そして一番良いと思われる治療をうけましたが、効果がなく、これ以上の治療はかえって寿命を縮めるとの判断で、ホスピスにやってきました。
- ホスピスに入院され、自分の人生を振り返りました。
- 今までは、人よりも出世すること、収入が良くなることが大切でした。
- 病気になり、自分がまもなくこの世とお別れをすることを知ると、もっと大切なものがあることに気がつきました。
- 目に見えるものも大切ですが、目に見えないものにも大切な事があることに気がつきました。
- 家族や同級生との絆に目覚めました
関係存在の柱で支えられた時平面は水平に回復する
- 娘はまもなく結婚します。結婚式を早め、ウエディングドレスも準備できましたが、容態は急激に悪化しました
- 娘の結婚式には間に合わないかもしれない。家族との記念撮影をしました。写真は額に入れ居間に飾ってもらいました。
- 私は家族の心の中に生き続けられる
- 「パパはおまえのウェディングドレス姿をどこからか必ず観ているからね」
死を超えた未来の確信を得たとき、時間存在の柱が再構築され平面は水平に安定する
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